「オフショア開発」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、
コスト削減やリソース確保といった魅力に惹かれつつも、こんな不安を抱えていないでしょうか？
「本当にコストは安くなるのか？」
「開発の品質は大丈夫なのか？」
「言語の壁や文化の違いでトラブルにならないか？」
そして何より、「絶対に失敗したくない」。
はじめまして。LandBridge株式会社の三森と申します。
私はこれまで5年以上にわたり、オフショア開発に携わってきました。
その中で、うまくいったプロジェクトもあれば、苦い失敗を経験したこともあります。
本記事では、私自身の失敗経験と、そこから得たリアルな知見をもとに、
なぜ多くの企業がオフショア開発で失敗してしまうのか、
そして失敗を回避し、確実に成果を出すためには何をすべきなのかを、わかりやすく解説していきます。
ネット上に溢れる理想論ではなく、実際の現場で体感した“本音のガイド”です。
この記事を読めば、オフショア開発で失敗しないために何を重視すべきかが明確になります。
これからオフショア開発を進めようとしているあなたの意思決定に、
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
価格だけで判断するのは危険！単価に潜む落とし穴
「安い＝お得」ではない現実
オフショア開発最大の魅力は、やはりコストの安さです。日本で開発を依頼すると1人月あたり100万〜150万円かかることもありますが、オフショアであればその半分、あるいは3分の1程度で開発できるケースもあります。特にベトナムでは、1人月あたり40〜50万円が相場となっています。
ただしここで注意すべきなのは、「安く見えるから安心」と思ってしまうこと。安すぎる開発費は、裏を返せば「経験が浅い」「リソースが足りない」「管理体制が不十分」といったリスクを内包している可能性があります。
単価を削る＝品質も削られる？
実際に「開発費を安く済ませたい」という企業ほど、プロジェクトが途中で頓挫したり、納期遅延が発生したりと、トラブルを抱える傾向にあります。単価を下げれば下げるほど、受託する側も優秀な人材をアサインできず、対応も後回しにされがちです。
安くすることは悪ではありませんが、「安くて質の高いもの」はめったに存在しません。コストを削減するにしても、最低限の品質を担保できる価格ラインを理解しておく必要があります。
「なんでもできます」に要注意！得意領域の見極めがカギ
実績のない“何でも屋”には要注意
商談の際、「この分野の開発できますか？」と聞くと、ほとんどのオフショア会社は「はい、できます」と答えます。これは営業上当然のことであり、彼らにとっては日本市場の案件を取りたい気持ちが強いためです。
しかし、その「できます」の裏にある実績や体制は本当に信頼できるものなのでしょうか？ 筆者の経験では、「できます」と言ったものの、蓋を開けてみればリソース不足だったり、まったく異なるジャンルのエンジニアがアサインされていたりといった事例が多く見られます。
得意ジャンルを見極める3つの質問
失敗しないためには、以下のような質問で相手の得意領域を明確にするのがおすすめです：
- 過去に似た開発事例はありますか？
- その案件ではどのような技術を使いましたか？
- チーム体制や開発フローはどうなっていますか？
これらを具体的に回答できる企業は、実績に裏打ちされた信頼があると判断できます。
日本人営業がいても安心できない理由とは？
「日本語対応＝安心」は幻想かも
最近では、ベトナムやフィリピンなどの開発会社に日本人営業が在籍するケースが増えています。「日本語でコミュニケーションできるなら安心」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
実際には、ITの専門知識を持たない営業担当も多く、「言葉が通じても、技術や進捗の本質が理解できない」というギャップに悩まされるケースが目立ちます。
営業担当のスキルがプロジェクト成否を左右する
営業担当の質＝プロジェクト全体の質、といっても過言ではありません。なぜなら、日本側との窓口になるこの人物が、要件の本質を理解し、現地エンジニアに正確に伝えられなければ、開発そのものがズレてしまうからです。
営業が信頼できるかどうかを判断するには、以下のポイントをチェックしましょう：
- 実務経験があるか？
- 技術的な質問に的確に答えられるか？
- 自分たちの業界や業務をどこまで理解しているか？
AI開発を依頼するなら“トレンド理解”がある会社を選ぶべき
「AIできます」だけでは足りない理由
近年、生成AIや機械学習を活用したシステム開発の需要が急増しています。その流れに乗って、「うちもAI開発できます」とアピールするオフショア会社も増えてきました。
しかし、AI開発は奥が深く、単なる「できます」だけでは不十分です。特にChatGPTやLLM、Stable Diffusionといった最新の技術トレンドをどれだけ理解しているかが成果に直結します。
最新トレンドを追っているか？その見極め方
AI開発を依頼する際には、以下の観点で確認してみてください：
- 最新のAIツールやAPIの導入経験があるか？
- AIモデルの精度評価やチューニングに関する知見があるか？
- トレンド技術をどう業務に活かしているか？
AIは日進月歩の分野です。少しでも技術に遅れている企業に依頼してしまうと、せっかくのプロジェクトが“時代遅れ”になってしまうリスクもあるのです。
まとめ：信頼できるパートナー選びこそが成功の第一歩
オフショア開発は適切に進めれば、コストメリットも大きく、スピード感のあるプロジェクト推進も可能です。しかし一方で、「安かろう悪かろう」に陥ると、修正費用ややり直しによって逆にコストが膨らむ結果にもなりかねません。
- 価格だけで選ばない
- 得意分野を見極める
- 日本人営業のレベルを確認する
- AIなどの先端領域ではトレンド理解を重視する
これらのポイントを押さえることで、オフショア開発は強力な成長エンジンになります。
私たちLandBridge株式会社が運営する「SkillBridge」では、ベトナムの優良企業との連携を通じて、日本企業のプロジェクトを数多く成功に導いてきました。もしオフショア開発にご興味があれば、ぜひ一度ご相談ください。御社の課題に最適なソリューションをご提案いたします。
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